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Infinity Line:広島のK様

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広島のKさんよりコンプレッサーのInfinity Line IL-1のオーダーをいただきましたので、製作に入ります。 いつものようにまずはパーツ選別調整作業から。 パーツの個体差が音質に与える影響はTwisted MachineやFuzzy Faithと比べると少ないですが、それでも繊細な選定調整が必要な箇所もあり、この作業は頭使って慎重にやります。 まるで計算パズルみたいな作業ですね。 この作業で、それぞれのパーツの取り付け場所が決まりますので、場所を間違えないようにパーツナンバーを書いた発泡ブロックに突き刺しておきます。 (2/12) 頭使う作業が終わり、これから手を使う作業ですね。 まずはケース加工です。 アルミ筐体を丁寧に穴あけして、ラベルを貼ります。 実は筐体の素材や大きさで音質も変わります。 いろいろ試しましたが、今は日本のメーカーさんの物を使ってます(2/12) 基板へのパーツ取り付け完了の図。 順調に作業は進みます。(2/13) 配線作業に入ってます。 コードを半田付けする端子は新品でも表面が酸化したりしてますので、ルーターで磨いた後、アルコールで拭き取ります。 信号ロスを減らす為には、こういったひと手間の積み重ねは大事ですね。(2/13) 配線完了です。 ひと休みして、音出し確認します。(2/13) 完成したら、エージングを兼ねて、しばらく音出し確認します(且つ、私のギターの練習も兼ねて)(笑)。 この自然なコンプ感は弾いていると気持ち良くて、時間を忘れて弾いてしまいますね。 いつも通り、良い感じです。 サウンドチェック終わったら、綿手はめて、綺麗に拭いた後、梱包して完了。(2/13)

Fuzzy Faith:福岡N様

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Fuzzy Faith FF-1のオーダーをいただきましたので、製作いたします。 まずいつものパーツ選びですね。 トランジスタのマッチングや音色に関するその他のパーツを測定し、バランスを取り、回路を仮組みして、サウンドチェックします。 基準にするのは私がライブやレコーディングに使用しているベスト個体です。 ありがちなドンシャリFuzzでなく、バンドの中でも中域がしっかり抜けるサウンド。 実戦の中で開発したこの個体と同じ音色になるまで、調整していきます。 パーツ測定計算だけでもかなり近づけられるのですが、やはり最終的には納得いくまで耳で確認します。(2/4) こちらFF-Simulatorの基板部ですね。 パーツを差すだけで、Fuzzy Faithの回路を仮組みできます。 例えば、音色を決める上で重要な部分のコンデンサなどは3つのコンデンサを合成して、絶妙な容量値まで絞り込んでいき、パーツの個体差をも利用してバランスを取ります。 温度によって容量値も変わるので、トーンに関するパーツはなるべく温度安定度の良い物を使った方が良いですね(2/4) という事で、パーツが全て揃いました。 この機材のベースになっているのはFuzz Faceですが、オリジナルの9個のパーツより改良用に追加したパーツの方が数が多いですね。 最近、数えて気がつきました(笑) では、製作を進めていきます。(2/4) まずはケース加工の儀、完了の図。 綺麗にあきました。(2/4) で、ラベリング完了の図です。 残るは電工作業ですね。(2/4) さて、別の仕事に出掛けており、少し間が空きましたが、作業再開です。 これより基板の方を入魂します。 画像は基板パーツ達の図。(2/7) 基板へのパーツ取り付け完了の図。 右下の方にバイアス調整用の半固定抵抗が見えます。(2/7) 配線が完了したら、バイアス調整をし、ケースに組み込みます。 さて、音出してみます。(2/7) 完成です。 うん。実に良い感じで、弾いてて気持ち良いですね。(2/7)