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IL-1:静岡S様

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つづいては静岡S様ご注文のIL-1の製作。 毎度、似たような投稿になってしまいますが、ご注文者様に作業進行状況をご覧いただく為のブログですので、ご了承を。 作業を公開する事は私にとって良いプレッシャーともなります。 で、いつものパーツの選別調整作業の図。 全く同じ部品でも個体差があり、その微妙な個体差も計算して付ける場所を緻密に決めてあるので、間違えないように発泡スチロール材に並べて差してあります。 製品クオリティを保つ為の必須作業です。 (2/20) で、使うパーツが決まりましたので、集中力全開で基板に取り付けていきます。(2/20) ケースの加工とラベリングを完了の図。(2/21) では、ワイヤリング作業です。 画像はバランサーポットの図。 ワイヤーは端子にしっかりと巻き付け、圧着させ、半田は接合に必要な量を流しこみます。"付ける"というよりは"流して"端子と線材を一体化させる感じですね。 この後、絶縁チューブを装着して更に補強します。(2/21) こちらはACアダプター用のDCジャック。 電池スナップのコードは電池交換の度に頻繁に動く場所なので、断線しないように更に強固な取り付け方をしてあります。 ここは絶縁チューブも長めですね。(2/21) 基板へのワイアリングの儀、完了の図。(2/21) フットスイッチへのワイアリングの図。 このフットスイッチは値段が高いのですが、機械的なガッチャン音が極小なのに踏んだ感触も伝わり、かつ堅牢性も高く、ずっと私のお気に入りです。 コンパクトなのも良いですね。 ただ、スイッチハットを取り付ける場合、ボタン部の径が若干小さめで一般的な市販品が適合しないのが難点ですが、使える物もあります。 こちらのブログでアップしてありますので、ご参照下さい。(2/21) http://taman-studio.blogspot.com/2022/01/120.html?m=1 端子の接合部をルーターで軽く研磨して、アルコール洗浄します。(2/21) で、しっかりからげて、半田流しの儀(2/21) ワイアリング完了し、ケーシングの儀。 少し休憩したら、動作チェックをします。(2/21) で、完成の図。 うん。良いですね。 動作チェック良好です。 弾いてて、とても気持ちが良く、クセになります。 この機材はクリ

Chimaira46:名古屋A様

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名古屋在住のA様よりChimaira46のご注文をいただきましたので、入魂いたします。 ありがとうございます。 ギターとベースにご使用いただくとの事で、こういった二刀流の方にはChimaira46は非常に便利な機材だと思いますね。 欠品していたパーツなどありましたので、本日は補充部品も含め、まとめて発注作業をしました。 で、まずは木製サイドパネルの製作。 最初、去年、導入したCNCフライス盤で初めて木材を削ってみましたが、なんか上手くいきませんでしたね。 設定や刃の選択などを見直す必要がありますので、結局、いつものように手作業にて製作し直しました。 良い感じ。(1/31) で、面取りと仕上げの研磨後、ステイン着色の儀、完了の図。 一晩、乾燥させて、クリアコートを重ね塗りしていきます。(1/31) で、本日は朝から、使うパーツの調整選別作業を始め、16時過ぎにやっと終わりました。 Chimaira46はパーツが多いので、時間がかかりますね。 特にTMD-1のEQバンドはギター&ベース用に特化した絶妙な周波数帯域とQ値設定してあり、可変範囲を広く取るため、あえて極端な設計をしている関係で、パーツの個体差による影響が特にシビアで、選別調整には時間を要します。(2/1) 使うパーツが全て決まりましたので、基板に取り付けていきます。 まずはエフェクトループの入力部にあるバッファー&クリーンブースターのBoostedManの基板。 ツマミセンター位置でほぼフラット、ブースト&カットできるという変わったクリーンブースターですね。 クリーンブースターにカットする機能が必要なのか?と思われそうですが、高域成分を劣化させずに音量を下げたり、ミュートスイッチとしても機能するので、状況によっては、これがなかなか便利なのです。 ループに繋げた機材の音量調整が出来るのも便利ですね。 パッシブギター&ベースを受けるには入力インピーダンスの低い機材もこのループに繋ぐとハイインピー受けでき、ループオフ時はトゥルーバイパスとなります。 ちなみに、このクリーンブースターの位相はちゃんと正相で出力されます。(2/1) サイドパネルは2度目のクリアコートをしたところです。 艶が出てきましたね。 後、2回重ねます。(2/2) で、こちらはコンプレッサーのInfinity Lineの基板

FF-1:群馬N様

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以前、TMD-1をご購入いただいた群馬のN様よりFuzzy Faithのご注文をいただきましたので、入魂製作いたします。 リピートオーダーいただけるのは嬉しいですね。 ありがとうございます。 Fuzzy Faithの回路はシンプルなディスクリート回路という特性上、ひとつのひとつのパーツの個体差によるサウンド変化が非常に大きく、この機材だけは使うパーツを仮組みして、サウンドをチェックする必要があります。 画像はFF-1仮組み用の機材にパーツを選別して組みこんでいるところです。 ほぼほぼ良い感じですが、まだ少し微調整が必要です。(1/18) 最後の微調整が完了し、パーフェクトになりました。 右は私がライブやレコーディングでいつも使用している個体です。 これが実戦で使用してきた最高のサンプルなので、同じサウンドを目指して回路を組んでいきます。 使うパーツが全て決まりましたので、製作していきます。(1/19) チョイスしたパーツを基板に取り付けていきます。 こちらは電池交換の時も見えない裏面の方ですね。 チューンナップパーツが付いています。(1/19) で、表側のビンテージ風なルックスのメインパーツの取り付けが完了の図。 音も良いですが、Fuzz Faceファンの私はこのルックスも気に入ってます。 今日の作業はここまでですね。 明日から2日間ほど外仕事に出ますので、次の更新は1/22以降となります。(1/19) 作業を再開です。 ケース加工の儀、完了の図。(1/22) ラベリングの儀、完了の図。 あとは配線と調整です。(1/22) 配線後、バイアス、出力の調整をしてケーシング完了の図。(1/22) ちなみにバイアス等、最終調整は基板の半固定ボリューム(2つの青いパーツ)にて調整しますが、上記の私の愛用機と同じ状態にセッティングしてあります。 私がベストだと思う状態にしてありますが、ご自分で調整してみたいという場合は調整方法をアップしてあるので、こちらをご閲覧下さい(下記URL)。 バイアス値をずらしてマエストロ Fuzz Toneっぽいブチブチ系のサウンドにもなります。(1/22) http://taman-studio.blogspot.com/2022/11/ff-11117.html?m=1 うん。良いですね。 私の愛用機(右)と全く同じサウンドで、気持ち良く試奏しま

Chimaira46:自分用

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実は少し前に造った物ですが、自分用のChimaira46を製作したので、アップいたします。 この機材はプロトモデルは製作せずに、いきなり濱田詩朗さん用を一台目として製作したので、自分用のは所持してなかったのです。 サポート仕事に使いたいなと思い、製作する事にしました。 まず画像のフロントパネルですが、穴あけ時に誤って傷を付けてしまい売り物にならなくなったパネルを自分用に使おうと思ってキープしてた物ですね。 研磨して傷を取り、再塗装し、塗装面を研磨完了の図。 綺麗になりましたね。(1/13) コネクター類やバッテリーケースを装着する背面パネルの穴あけの図。 去年、導入したCNCフライス盤にて切削します。 電池ケースの角穴などは手作業だと特に手間がかかりますが、これは勝手に削ってくれますのでホントに楽になりましたね。(1/16) で、こんな感じで切削完了の図。 うん。実に綺麗な仕上がり。(1/16) ラベリング完了の図。 フロントパネルの傷はリペイントして完全になくなりました。(1/16) 配線作業中の図。 何台も造りましたので、もう手慣れた作業です。(1/16) 配線完了の図。(1/16) で、完成の図。 製品版は木製サイドパネルを製作して装着しておりますが、自分用なので、その作業は省いて、ケース材のオリジナルであるプラスティックのを装着してます。 これはこれでオールブラックでなかなか良いですね。 製品版には着せ替えできるようにこのプラサイドパネルもお付けしております。 よくやく自分用が手に入りましたね(爆)。 ちなみにサポート仕事でこれとディメンジョンコーラスのセットで一度使いましたが、大活躍でした。 やっぱりDual Twistedは三種の歪みを切り替えられるのが非常に便利です。(1/16)