FF-1:福井F様

同じく福井のFさんのオーダー、Fuzzy Faith FF-1の製作に入ります。
基本回路はトランジスタ2石の、かの有名な円盤型ファズがベースとなっておりますが、コンデンサ容量値や抵抗値の変更に加え、16個の追加パーツにより全く別物と言って良いでしょう。
シンプルなファズの回路は部品一つでガラッと音色が変わります。
特にトランジスタは品番が同じでも個体差により音色の違いは顕著に表れますので、電流増幅率を測定し厳選します。
画像は随分前に研究用に製作したFF Simlatorという機材でして、FFのパーツ選別の際、仮組みしてサウンドチェックする為の機材です。

基板上の端子にパーツを差すだけで回路を組んで、サウンドチェックできるようになってます。
私の使っているFuzzy Faith初号機と同じ音になったところで、パーツの選別調整完了です。
最終的には耳が一番の測定器ですね。

で、ようやく基板にパーツを取り付けていきます。
画像はベーシックなパーツが並ぶ表部。
普段は見えない部分ですが、電池交換時には蓋開けますので、基板の見た目をビンテージっぽくしたかった私のマニアックなこだわり部分ですね。
裏には改良の為の16個の追加パーツが付いてます。

で、いきなりですが完成してサウンドチェック中の図。
右側は私の愛用品の初号機ですが、同じサウンドがしっかり出ております。
ギターのボリューム操作で鈴鳴りクリーン、クランチ、爆音と表情をつけられるので、私は曲によってはオンにしっぱなしで使う事もありますね。
Twisted Machineとはまた違った歪みのオーガニックサウンドは堪らないものがあります。
音が大暴れするようなファズでなく、どこかバイオリンの歪みのような印象があり、私的にはこの機材自体がアコースティック楽器のように感じております。(3/26)

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